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迫り来る嵐のyaaaのレビュー・感想・評価

迫り来る嵐(2017年製作の映画)
4.0
「殺人の追憶」のフォロワーな映画を期待したんだが、そうではなかった。 
1997年。中国で連続殺人事件が起こる。工場勤務の警備員の主人公は工場からも表彰される模範な市民。いつしか未解決の殺人事件にのめりこむ。
どんよりした天気、降り続ける雨、デストピア映画みたいな工場の風景…まあ辛気臭い風景が延々続く。が、それだけ画面作りに気合いはいってるのはよく伝わる。
犯人を追うサスペンスのはずが、後半30分からいきなり怒涛の畳み掛けで鬱映画に変貌していく。
えっ?と戸惑いも多いが「犯人は誰!」をやりたかったのでは無いとわかる。
時代の変化に乗れなかった残された人々をやりたかったのか。
嵐が来る不穏な空模様のように、明快ではない流れを楽しむ映画。
監督はコレがデビューみたいですが、今後もちょっとひねくれた映画を撮ってくれそうな期待はあります。
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