のんchan

負け犬の美学ののんchanのレビュー・感想・評価

負け犬の美学(2017年製作の映画)
4.1
ボクシング🥊映画は好んで観たい派‼️
闘争心強めの性格もあるかしら?😅
正直、いかにもな邦題に引っ張られたのは否めない😅単純でもある私です💦

🥊のイメージとして、寡黙な男、ストイック、陰のある私生活、ちょっとギラつく感じ...そして女心くすぐられる💘

この作品はそんな勝手なイメージとは違っていて、成り上がっていくサクセスストーリーではございません。
ボクシングが主題というより、一人の男の人生の一コマを切り取った作品でした。


45歳の男、スティーブ・ランドリー
ミドル級プロボクサー
対戦成績、49戦13勝3分け...33敗
スティーブは妻子持ち。50戦を最後に引退すると妻からキツく約束させられている。

ピアノの習い事をしている愛娘の為に、🎹を購入しようと思い立ったスティーブは、お金の為に欧州王座を狙う元チャンピオンのスパーリングパートナーに立候補する。
それがどんな熾烈で壮絶なやられ方をするか仕事か、本人が一番解っている...

年齢的に体力はないし、本当にかなりなヘボ😣パートナー仲間からもスタッフからもバカにされ、そして元チャンピオンからはバッサリ切られる言葉を掛けられる。

だが、スティーブには自分なりの美学がある。ボクシングが好きなんだけど、なかなか勝てない。打たれたくないけど、才能もない...誰だって負ける為に戦っているボクサーなんて一人もいない‼️
自分の中で培ってきたボクシングへの思いを元チャンピオンに向かってハッキリ告げる
『敗者あってのチャンプだろ?』ここがカッコイイ✨

元チャンピオンも良い人で、理解してくれてスティーブにサプライズ試合を与えてくれる。それが50戦目となる。

美容師の妻、なかなか勝気だけど、2人は愛しあってます💞
そして、ショートカットの娘が可愛い😍
頭も良くて🎹の才能も、そして何よりパパが大好き❤

スティーブとしては家族の事が一番❣️
なので、ボクシング関係の描写がメインではあるけれど、それ以上に家族との関係に重点が置かれています。
その為、ボクシング映画だけど、凄くフランス映画だなという印象が強かったかな。

私はとても好みでした💕
一粒で2度美味しいじゃないけれど、ボクシング🥊の激しさも観られるし、フランスの家族愛💖のドラマも観られて、鑑賞後はとっても爽快感とほのぼの感に包まれました。

エンドロールで、実際の負け犬ボクサー達の数人が対戦成績と共に映し出されます。
みんな良い顔しております🥊✊
のんchan

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