リリー

僕の帰る場所のリリーのレビュー・感想・評価

僕の帰る場所(2017年製作の映画)
4.0
日本で難民申請をしているミャンマー人の現状についてとても勉強になりました。
ドキュメンタリーかと勘違いしそうなほど、ミャンマー人の出演者たちの境遇が切羽詰まっていてリアルでした。上映後の舞台挨拶での監督の説明で納得がいきました。お母さんと2人の息子が本当の家族で、お父さんは日本に住むミャンマー人で他人です。実際に起きたことを、この4人が再現しているのですね。
お父さんとお母さんはやはり少し演技が硬いようですが、自分を日本人だと思っていて自分の意思に反してミャンマーに連れていかれてふてくされる長男の演技がとても自然です。ミャンマーのお婆ちゃんに日本語で「うぜえよ、ババア!」と捨て台詞を言うシーンには客席から驚きを含んだ笑いが出ました。
家族以外の出演者たちも日本に住むミャンマー人たちだそうです。皆、助け合って生きていることが伺えます。
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