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愛と法のkのレビュー・感想・評価

愛と法(2017年製作の映画)
5.0
たくさんの人に観て欲しい!
撮影は数年前とかだけど、現代の日本社会の問題と真剣に向き合ってる弁護士夫夫(ふうふ)が主人公。

"空気を読むこと"が良しとされる日本。
読めない人間がはじき出され、法により裁かれようともする。
基本的な権利を訴えているだけで、それが"普通と違っている"だけで。
けれど弁護士夫夫が、法により守ろうと奮闘する姿が切実に、しかし明るく描かれている。
普通と戦い続ける人々は、"自分のため"に戦ってるんじゃない。
誰かの…いや、社会のためだから、負けるわけにはいかない。その積み重ねで現状が変わるんだなって、改めて感じた。

そして同性愛者として、講演も積極的に行われている南さん。
最初彼の母親は"同性を好きになるなんて、そんなの知らないから"と批判したそうで。

人間は知らない・わからないことに対して不安や恐怖を抱いたり、受け入れがたいのが自然なのかもしれないけど、知ってもらおうと努力している南さんの存在は希望そのもの。ありがとう。

何より吉田さんと南さんは本当の意味で支え合っていて、絆の深さに感動した。
彼らの関係性がこの映画の1番のみどころだと思う。
周りの人々も、ふたりの愛に包まれて幸せそう。

日本でも、同性愛が当たり前のことと、議論するまでもない自然なことという意識が浸透するよう、私も彼らを敬って自分にできることを全うする。
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