愛と法の作品情報・感想・評価

愛と法2017年製作の映画)

Of Love & Law

上映日:2018年09月29日

製作国:

上映時間:94分

3.9

あらすじ

「愛と法」に投稿された感想・評価

大阪を拠点に活動する弁護士ふたり。ふたりは男性同士、結婚式も挙げた。この2人の弁護士:カズとフミが、めっちゃ魅力的! 多くの裁判を抱え、たくさんの人の相談にのり、あんなに忙しい毎日なのに、どうしてこんなに日々の生活も大事にできるの? 涙をながしながらも、前に進めるの? 本当にステキだ。


彼らの担当する裁判を通して、彼らの弁護士としての在り方が見えてくる。依頼人がどんなに苦しい状況に置かれているか、それがわかるから、だから、はじき出された人の側に、徹底的に立とうとする姿勢。


そして、彼らの担当する裁判を通して、この国の息苦しさも、見えてくる。「空気が読めない」と、あっという間に、はじき出される日本。自己主張をすると叩かれる。みんなと同じが、何よりも求められる国。


自分は、多数の側にいる(つまりは安全なところに位置している)と思っていたら、いつの間にか、それこそあっという間に、少数派に位置していた。同じ感覚だと思っていた人たちは、いつの間にか、あちら側にうつっていて、気づけば自分はマイノリティとなっていた。そのことにガクゼンとしている、という話もあった(ある裁判の話で)。その話に、背筋が凍る。これは、他人事では、ない。これは、この国、つまりは、アタシが暮らす場所での話だ。アタシも、自分でも無意識のうちに(あるいは打算的に)、抑圧する側にまわっているかもしれないし、それとおんなじくらい、はじき出される側に、立たされてもおかしくない。その時、アタシは頑張れる?


「(はじき出された人に、)皆と同じ権利を!」と口で言うのはたやすい。でも、共に闘うとしたら、それは、どれほどしんどくて、どれほど大変なことだろう。そのことを想像することは難しくない。カズとフミ、彼ら2人の流す涙が、なんとも尊くて。


彼らの強さは、彼らのやさしさから構成されているのかもしれない。彼らのやさしさは、彼らの流してきた涙でできているのかもしれない。きっと、2本の葦のように、風に揺られ、雨に打たれながら、それでも2人で手を取って歩み続ける、考える葦なんだと思う。彼らは、2人きりじゃない。2人の世界の扉は、いつでも開かれている。その風通しの良さ。彼らのもつ優しさや強さや愛は、どんどん他の人へも、伝わっていくんやなあ。



「チョコレート・ドーナッツ」から、いっぽ、前へ。
見終わったこと、いろんなこと考えたなー。
価値観とは。と、真剣に考えてグルグル。
出会えて良かった一本。
hanselchan

hanselchanの感想・評価

3.3
LGBTをテーマにした取引先イベントの上映会にて鑑賞した。大阪の下町で法律事務所を営む弁護士の男性カップルを追ったドキュメンタリー作品。彼らの温かい人柄や日々の出来事を真摯に受け止める真剣な眼差しが伝わってきた。その一方で、彼らが弁護を担当したろくでなし子さんのインパクトが強く感じてしまい、いまいち映画の主旨が掴みづらかったのが残念だった。
#2019年38作目
yke

ykeの感想・評価

-
自分の存在を蔑ろにされることや自分の訴えを聞いてもらえないことがどんなに悲しくて悔しいことか、身をもって知っている人が他人の為に動く姿はきっと本物だし信頼できると思った。
Masa

Masaの感想・評価

3.5
北九州映画サークルの例会で視聴。
弁護士の同性夫夫のことを、それが普通だと受け入れる青年の感覚。それもまた日本人の「空気を読む」ことの延長線上にあるのかな。
Toritori8

Toritori8の感想・評価

4.5
人間の尊厳、憲法の理念を体現している弁護士夫夫のドキュメンタリー。
あいちトリエンナーレにて

弁護士ゲイカップルが主人公のドキュメンタリー
LGBTや無戸籍、君が代問題、表現の自由、児童施設などセンシティブな内容に切り込んでいく。主人公達の言葉が沁みる。

日本の映画ながら「日本人は〇〇だから」と日本人達が国のあり方について話すのが面白い。
miyagi

miyagiの感想・評価

4.2
あいちトリエンナーレにて。
去年劇場で公開されてるときは、テーマや設定.メインビジュアル.予告編を観た上で観ないと決めた。
マイノリティの御涙頂戴劇な匂いを感じ取ったからだ。
しかしながら今回のトリエンナーレのテーマとのシンクロ率の高さ、最大の目的「さよならテレビ」まで時間あるなーと思い、観た。

フタを開けてみてビックリした。
かなり上質なドキュメンタリー。
ナレーションのないドキュメンタリーはやっぱりいい。
戸田ひかる監督の経歴がほぼ外国人。ザッツ日本人にはない視座で撮られた感があったので、めちゃくちゃ納得できた。(インサートの撮り方含め)
優しい目線で、誰も責めないし批判しない。

ゲイ夫婦の弁護士の活動を通して、様々な案件を取材する構成で、情報量が多いにもかかわらず、キレイに整頓されていて女性的な作品だった。

ただ、もう少し全体的に反対意見を撮って欲しかった(結果的にその反対側を批判するスタイルでも良かった)。
弁護士という性質上仕方ないかもしれないが、目線が登場人物たちの側に寄りすぎているのは少し気になった。
井戸よし子の選挙写真が完全にパネマジ。(本編と全く関係ない)
ろくでなし子には個人的に嫌悪感を覚えたが、お父ちゃんがいい人すぎて相殺される勢い。

均一性の高い、いわゆる単一民族の島国日本。
差別が不可視化されてしまう日本。
秩序の維持が知らぬ間に不寛容の嵐へと変化した日本。
全部政治が社会が悪いわけではなく、むしろかなりの人数の無関心が呼び込んだ現実であると思いを馳せた。
当たり前のように「普通」とされる事象に疑問をもたなくなった。そもそも普通ってなんなんだ。
自分は右も左もないけど、おかしいことにはおかしいと思える感覚は持ち合わせたいもんだと思った。

トークショーでの怒れる津田大介には共感した。
たしかに新聞社が「公金使って開催することにどう感じてますか?」なんて批判的な質問するのは自殺行為。
テクノロジーの進化と反比例するように、ジャーナリズムの衰退化が著しい。

結構刺激もらえたし、来た甲斐あった。

「さよならテレビ」を脳裏に焼き付ける所存。
manuts

manutsの感想・評価

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自分らしく生きることを阻害されてしまう人達は本人が望まなくとも、時に戦うことが必要になる。それは哀しいことだけど、こうしてこの人たちはより強く優しくなってきたんだろうなと映画を観て実感した。寄り添う姿勢で生きたい。
Eriko

Erikoの感想・評価

5.0
扱うテーマは人馴染みがない人もいるかもやけど、みんなに見てほしい映画。そして2人が幸せそうでステキでとってもグッドでした!!
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