ちろる

"がん"を恐れず生きるのちろるのレビュー・感想・評価

"がん"を恐れず生きる(2016年製作の映画)
3.8
がんは、もう恐れなくていい、治る病気だと言われるようになってきたのはここ10年くらいの事。
しっかりと早期発見できて治療すれば治る。
そうは聞くけどやっぱり私は怖い。
それは私自身が父親をがんを亡くしてるから。

がんの原因は現代病とも言われ、日本では江戸時代〜昭和初期くらいまではほとんど癌で死ぬ人はいなかったとされている。
昔は殆どは結核や、その他栄養不足で亡くなっていたわけだが、昔に比べてそれらで死ぬ事がなく長生きできるようになったため、更には食文化が欧米化した事で昭和後期になってから急激に癌患者が増えてしまった私の見解だが、あながちはずれてないはず。

ちなみにこのドキュメンタリーで言わん
、としてる事も、この私の見解とつながっていたので妙に納得してしまった。

要するに食生活と運動とストレスコントロール。
だって癌細胞はどんな健康な人の体にも毎日5000個も生み出されていて、それを増やすかそれとも消してくかはあなた次第・・・
それをあえて発ガン性物質あるもの、癌細胞の餌になるもの毎日食べるなんてアホくさいでしょっていうお話。
分かってるんだよねー、そんな事分かってる。
食べるものがそのまま自分自身になるのだから。
でも世間に塗れた『毒』は美味しくて、中毒性があって、今日くらい、今日くらいを繰り返して自分に甘やかして体に取り込んでしまうのだ。バカだ。
だから耳が痛い。

でも説得力があるのはこのドキュメンタリーの語り部が、自身も西洋医学の医師でありながら癌を患い、その後東洋医学や禅の瞑想などを学びながら余命を優に超えてこの予防医学を伝える活動を20年続けたという事。
私の周りにも、ステージ4で余命宣告されながらも何故か余命をとっくに超えて元気に過ごしている人を3人ほど知っている。
初めて聞いたなにか不思議な力が働いているのかと思ったが、それよりもがんに向き合い、生活習慣や食生活を変えて、がんに殺されるもんか!と必死で立ち向かった結果なんだろうか。

がんは誰にでもなり得る現代の身近な病。
自分が、そして身近な大切な人にがん患者がいなくても、むしろそうなる前にこのドキュメンタリーで生き方を変えていけば、がんを恐れずに生きる事ができると私は思います。
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