この作品の私の評価がどういったものか?
それは、この映画を観た帰りに小沢健二の「強い気持ち・強い愛」をヘビロテしてるところから察して頂きたい。
リリー・フランキー演じる探偵が「あの頃は女子高生を中心に日本が回ってましたからねぇ。ホント、みんな調子のってましたよね(笑)」と朗らかに語る部分があります。
この映画は、ある意味では少しファンタジーなのかなと感じました。
きっと嘘はないだろうけど、大根監督流の大きめの演出や、あの時代に起きてたことや空気や流行やテンションを全部乗せしてるもんだから、ちょっと当時を知る自分達からも少し遠い距離に感じてしまったところはあります。
それと、あんな事件があってなぜSUNNYのメンバー達が疎遠になるのか腑に落ちない(むしろ絆は強くなりそうなもの?)など、展開や脚本の細か〜いところで「?」なところも確かにあります。
が、しかし。
それがどうしたと言わんばかりの作品の勢い(笑)
この時代を象徴するような楽曲や女優さんの起用がことごとくハマってるなぁと感じました。
篠原涼子とともさかりえ揃っただけでも出る"当時感"(笑)
あと、安室ちゃんの楽曲流すだけでこの時代の空気をスクリーンから醸してしまう、彼女の楽曲の威力ね(笑)
それと広瀬すずのコメディエンヌぶりがよかったですねぇ。
笑わせてもらいました(笑)
コメディって難しいからどこまでハッチャケられるかと思ったけど、いやはや、さすが大女優♪
しかしそれを上回って面白いキムラ緑子の存在の大きさ…さすがです(笑)
1990年代と現代、いずれのメンバー同士のやり取りやわちゃわちゃだけでも結構観る価値あります。
確かにこういうテンションだったね、って(笑)
なんなら実際はこの登場人物達は自分より少しだけ上の世代だし、自分は男子高校生ですが泣けたわけで(笑)
一本の映画としてよく出来てるんではないかと♪
(きっと原作映画がいいからというのもあるでしょう)