ノラネコの呑んで観るシネマ

レプリカズのノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

レプリカズ(2018年製作の映画)
3.8
マッドサイエンティストのキアヌが、家族全員を事故で亡くし、人体クローンと記憶コピーの合わせ技で蘇らせようとする。
設定からは悲劇しか思い浮かばないけど、70年代風のB級テイストが楽しい、明るいエンタメ。
テレ東の午後ロー枠にピッタリだ。
思いっきり神の領域を侵し、人類のあり方を激変させるはずのテクノロジーなんだが、そこから哲学的な方向へは一切行かない潔さ。
ものすごく俗っぽい悪役の唐突な登場からの、強引なハッピーエンドもこのテイストなら納得だわ。
ちゅうか、もっと凄い利用法いくらでもあるだろw
子沢山パパならではの、蘇りトリアージをキアヌの苦悩として生かしつつ、ファミリーものに着地するのも、良い意味で気楽に楽しめるプログラムピクチュア。
妻の医者設定もきっちり使ってくる。
基本皆んなが幸せな話なのに、ひたすらキアヌに便利に使われたあげくに、とばっちりを食う同僚の人が可愛そう。