hajime363

犯罪都市のhajime363のレビュー・感想・評価

犯罪都市(2017年製作の映画)
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兄貴っーーーーー!!!ってたぶん3回くらい叫んだ、ある意味で劇場で観なくてよかった。

元々は“屈強な二の腕”目的で観たのですが、どっこい良い映画。
※もちろん、圧倒的二の腕と二の腕あるある(←二の腕太すぎて肘の先が見られないマ・ドンソクかわいい)も堪能できますよ

◆犯罪都市
原題も直訳っぽいです。ここでいう犯罪都市は世紀末的な無法地帯ではなく、犯罪に“晒される”ことが日常となった生活を送る市民(社会)の視点に寄っている。
暴力による抑圧に対する反抗という勇気がコンパクトにまとめられているけれど、力強い。

◆リーダーシップ
個人的にフックしたのはリーダーシップの対比。メインテーマはここなんじゃないかなラストの対比も露骨だし(ネタバレに気を使うと、取り囲む人々の違いでしょうか)
マ・ドンソク演じる副班長は典型的な“マネジメント型”。人の和を尊重しコミュニティを維持する。
次に、班長(チェ・グィファ)。ダメな“パフォーマンス型”。成果を重視しているけど、本作では成果が出ないから部下も付いてこない、みたいな。
あと、これは別軸の比重が大きいけども悪役であるチャン(ユン・ゲザン)。もはや、マネジメントとかじゃなくて暴力で支配ってやつですね。でも、こういう“暴力的な抑圧型の支配”は往々にしてあるんだよな、とか思わされたり。
結論(ラスト)としては、支配はダメ。引っ張るPと支えるMはバランス大事という一般論的な帰着。(表面だけ見るとマ・ドンソクのマネジメントが大事に見えるけど、チェ・グィファとのバランスが大事なんだと個人的には思うよ!!)

◆社会性
悪役は一貫してお金の事しか考えないし、すぐにカッとなる笑
過剰な資本主義(競争)への警鐘は韓国では身近なのかな…普遍的ではあるけど
そこまで刺さらない笑
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