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水霊 ミズチのtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

水霊 ミズチ(2006年製作の映画)
2.8
「彼は犬死にだった」  
こんな一言で言い捨てられるとはwww

呪われた水(劇中では『死に水』『みずち』と呼ばれる)を飲んだ人達が次々発狂して自殺していくというミステリー+ホラー。

新聞記者で"水"のことを調べ始める戸隠響子(井川遥)水道局に勤める研究者で元夫・岡悠一(渡部篤郎)に相談したがまともに取り合ってもらえず……しかし都内では水絡みの奇妙な自殺が相次いでいた。

コンセプトは『幽霊が出てこないホラー』だそう、確かに幽霊ださずとも、蛇口から目をかっぴらいて水をガブ飲みするJK、落ち武者ヘアからハゲになるJK、お目ん玉を針山のようにしたJKなどインパクトのあるシーンは多少あるものの、まあまあストーリーが破綻してる。

"水"について取材していた響子は空回りに終わるし、最終的に岡悠一は「犬死に」と言われてしまう、おまけに響子は物語の最初からメンタルをおかしくしていたというオチ……いわば水道の蛇口を開けっ放しにしたまま終わる。
伏線回収も何もあったもんじゃない😅

物語の理屈は分かる(地震とダム、飲んだら呪われる水のロジック)けど、現象と推測だけ並べ立てても物語の面白さには繋がらない。
時々置かれる意味深な映像も劇中で説明はされない(せいぜい響子の薬の意味だけ)

雰囲気は『リング』『仄暗い水の底から』に似てるんだけどね……。