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モアナ~南海の歓喜~のmasaのレビュー・感想・評価

モアナ~南海の歓喜~(1980年製作の映画)
4.5
先日東京フィルメックスにて。
これは、もう点数とか付けられない(付けてますが…)。とてつもなく貴重な映像を観た気がした。

「ドキュメンタリーの父」ロバート・フラハティが英領サモア島で、原住民の日常生活をカメラに収めた1926年ドキュメンタリーの傑作。それのサウンド版。

この島で暮らすルペンガー家には、モアナとペアという二人の息子がいた。一家は、常食とする里芋採りに出かけ、イノシシの通る道に罠をかけ、珊瑚礁の岸に寄せる波間に、丸木舟に乗って採集にでかけ、家では母親が家族の帰りを待っている。モアナと婚約者ファンガゼは、結婚式の準備のために踊り、モアナは、成人式の刺青をしてもらい、いよいよ村人の歌声とともに挙式の準備が整う。

1926年のサモア島の映像……凄い。
約90年前の世界をモノクロだが、はっきりと観ることができた。興奮してしまった。
そして海がキレイです。モノクロなんだけど、水面の下の岩がはっきりと見える。たぶん、恐ろしく透き通った海水だったのだろう。海ガメを捕らえるシーンがあるのだが、ちょっと離れた陸地から槍をポーンと投げて、海中のカメに命中して、カメめがけ飛び込み素手で巨大な海ガメを捕まえていた。超人か……ターザンみたいなこと平気でやってたんだろうなと思う。
少年のペアが、ビルの8階建て位はありそうなヤシの木🌴に抱きつき楽しそうに登っていき(滑って落ちたら間違いなく死ぬ高さです)平然とてっぺんのヤシの実を落とす。登っているシーンがとても絵になる。
思い出すだけで興奮してきてしまった。
刺青を入れるシーンが痛そうだったな…
いやー映画ってほんとに素晴らしい。
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