シュローダー

カメラを止めるな!のシュローダーのレビュー・感想・評価

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)
5.0
各界の大絶賛から興味を惹かれ、公開を待ち望んでいた作品。いざ観てみると、2018年ベスト!と声を荒げたくなる圧倒的な大傑作に仕上がっていた。前半パートは37分ノーカットで進むゾンビ映画。ユルさが漂う画面構成が笑いを誘い、これだけでも充分面白い。だが、この映画は2度始まる。前半パートでの疑問や懸念を全て伏線として昇華させる後半パートで更に観客を爆笑と興奮の渦へ巻き込む。そして最後まで全く隙の無いまま、待ち受ける展開で、面白さと感動が入り混じり、涙が自然に浮かんできた。そして、本編と完全にシンクロしたテーマソングの流れるエンディングの中、僕の頭の中に浮かんだのは、「こんなに面白い映画を作ってくれてありがとう!」という製作陣への圧倒的な賛辞だった。これは日本映画史に残る傑作であり、今後のムーブメントになる映画だ。そんな作品を生で目撃出来た事を本当に嬉しく思う。面白い映画を観たいなら、今年はこの映画。絶対に観て欲しい。