映画専門学校のワークショップでの上映を目的に製作された作品。
安い。早い、質はそこそこを特徴とする日高監督は、生中継のワンカット映画の撮影を引き受ける。
その内容は、ゾンビ映画を撮影していたスタッフが本物のゾンビに襲われるというものだった......
作品は二部構成で、前半は手持ちカメラを使った長～いワンカット映画「ONE CUT OF THE DEAD」で、画面が揺れるので多少気分が悪くなりますが、ゾンビ作品なのでそれも狙ってのことかと思いつつ、とりあえず終了。
構成や映像も雑ですが、驚くことに、それも後半への伏線です。
後半は「ONE CUT OF THE DEAD」の撮影の裏舞台を描いたもので、カット割りを多用し、前半で終わらせておけば良かったのにと中ダレを感じながらも、進んでいくうちに徐々に盛り上がり、終盤は撮影現場のドタバタ劇で笑わせてくれます。
「本番はトラブルもなくホンマに良かったです ありがとうございました～」
よくできた作品でした。
高校の学園祭でも作れるレベルの内容ですが、映画の面白さは、予算ではないと改めて認識させられました。
2022.1 BS・日テレで鑑賞
2018.12 国際線の機内にて鑑賞
