後期印象派を代表する画家であるゴーギャンのタヒチでの生活を描いた作品。
ヴァンサン・カッセルがゴーギャンの苦悩を好演している。
ゴーギャンのタヒチでの生活には光と陰があり、現地で娶ったテフラもまた然りである。
それを本作のラストで、モデルのテフラと彼女を描くゴーギャンの二人に対して、それぞれ絶妙なライティングで陰陽をつけて見事に表現して纏めている。
ゴーギャンのタヒチでの生活の様子を知ることができ、大変勉強になった。
一方で、タヒチでの生活前後で、彼の画がどのように変わったのかを、本作で描いていれば、もっと深みのある作品になったと思う。