ドレスの仕立て人という題材とその描写は大変見所が多く唸らされ、演出も程々の味付けで退屈せずに鑑賞できた。高雅かつ気品あり、それでいて大衆も受け入れやすい雰囲気。
………が。
レイノルズもアルマも好きになれず、一体何を見せられているんだ………という感は拭えず。
レイノルズは狭量で偏屈ながら、その未成熟な精神に個人的に同調できなくないこともあり、まだマシ。
アルマはそんな彼のどこが好きになったのか?敢えて相手の嫌がることをなぜするのか?終いにはあんなことまでして。
一応、「女にドレスを着せたい男」と「男を丸裸にしたい女」の対比構造は理解できたが。
「マンティコア」でも似たような感想を抱いたが、世の中に一定数いるこういう女性の心理がよくわからない。
でも二人がハッピーならオッケーです!
シリルの存在が物語を引き締めていたことに多少救われたかな。
※レイノルズ、運転荒すぎ。