ごまかしオジサン

とんかつDJアゲ太郎のごまかしオジサンのレビュー・感想・評価

とんかつDJアゲ太郎(2020年製作の映画)
4.3
原作も5年前くらいに最後まで読みました。
タイトルがいかにもふざけてるのですが、これがなかなか面白い。

映画はかなりスピーディな展開で原作と違うところもあります。
しかし、やはりDJを題材にしているので、漫画では分からなかった音が聞けるのがいいですね。
逆に音が分かってしまう難しさもあったとは思いますが、個人的には違和感なく楽しめました。DJ屋敷はかなり、カッコよかったです。

ストーリーとしては、とんかつ屋の倅・アゲ太郎がトンカツの配達でクラブを訪れたのをきっかけに、クラブDJを目指すというもの。
「トンカツを揚げるのとフロアを上げるのは同じだ!」というよく分からない理論で突っ走ていく様に、若さを感じることが出来ます。

ストーリーは至ってシンプルですが、一度の失敗でへこたれてはいけない、というメッセージが詰まっています。
不器用な父親の「初めて揚場にたった時、見てるだけじゃ分からなかった熱さを感じて手を近づけるのが怖かった。今もその恐怖を覚えてる。」というセリフがとてもいい。

映像的にはコミカルな表現が多く、爆笑するほどでは無いですが、なんとなく楽しい気持ちになれる映画でした。

あと、トンカツがあまりに美味そうで、夜中に見たことを後悔しました。