最初の方はなんだこの映画は…と思ったが、最後には「う～んいい映画だった」と思った。色んなことがカバーされてる。主人公は金持ちと中流の若い男の子２人で、ほんと何一つ苦労もなけりゃ真面目さの欠片もない感じ。観ている方としてはイラっとするばかり。年上女性をのせて３人で遠くのビーチへ行く旅を始めてから、周りの景色が変わっていく。同じ国なのかと疑いたくなるくらいの貧しい村。ところどころで場所や人の説明が入るので、監督が見せたいメッセージも伝わってくる。ただの青春映画じゃないんだよ、と。年上女性が、大人でキレイで遊び心があって、嘘みたいに出来た女性なのがアレだけど（でも偶にこういう人いるんだよ）、セックスの実はかっこ悪い感じとか、なんか上手くいかない感じとか、ひと夏の思い出的なものはリアルに感じた。最後の方の長回しも終わって欲しくない感じが出ててよかった。さすがアルフォンソ・クアロン。
