サイモン・ペッグは脇役で微妙だった。
というか作品自体が微妙。色んな要素を盛り込み過ぎてて、どれも中途半端で統一感がまるでない。
監督がヘタなのか編集が悪いのか、ちぐはぐな印象のまま終わった。
序盤がピーク。ブリティッシュパンクナンバーが流れる導入は最高にわくわくさせてくれる。
伝統ある英国の寄宿学校や生徒、スクールカースト、何やら謎めいた人間関係などそれなりに良い雰囲気で進む。
中盤以降、まるで別の映画へと変わり果ててからはなんだか置いていかれた感がすごい。
よくわからないモンスターパニックが突如として始まり、その中にもやたらと差し込まれる滑りぎみなギャグの数々。
イギリスのジョークは理解しがたいな。何が面白いんだか。残念ながら吹き替えで観たので英語ならもう少し納得できる類のジョークなのかもしれない。
環境問題やマイノリティネタを入れてるけど、深い意味もなく何となく使ってみました感でいっぱい。
色んな映画へのオマージュ風のシーンもあるけど、こちらも無節操に詰め込んでみただけの域を出てない。
全体的に暗いシーンが多いのもストレスだった。
とにかくイギリスの伝統と歴史を感じる建築物の素晴らしさ、これに尽きるというかそれだけ。それならハリーポッターでも観ておいたほうが無難。