魯肉飯

工作 黒金星と呼ばれた男の魯肉飯のネタバレレビュー・内容・結末

工作 黒金星と呼ばれた男(2018年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

北朝鮮の核開発、そして北風工作の話。
見覚えあるなと思ったらユノのMVに出てた王社長だった。イソンミンの演技も良かったな。
対象の懐に潜入し、その実態と自身がどのような渦中にあるのかを綱渡りのように探っていく。事業というビジネスと冒険による諜報活動から明かされていく現実、ラストにかけて面白さが加速する。目的は違えど、互いの国のために志を持った同志の、仁義や友情にも似た奇妙な結び合わせ。
外との関わりを絶たせ、生活と精神を極限まで追い込む。わかりやすい敵対するもの、国と国民が立ち向かっていく素因を仕立て上げる。過去から脈々と受け継がれる根強い反発感情。利益のために争いの種を蒔き、煽りあう。
なぜ工作員になったのか。その根底には、愛する祖国のためという忠義心以前に、この世に生きる人として、皆が幸せに生きていけるよりよい世界をつくりあげていくという信念が意識せずとも流れていたのではないだろうか。浩然の気。
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