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工作 黒金星と呼ばれた男の社会学者のレビュー・感想・評価

工作 黒金星と呼ばれた男(2018年製作の映画)
5.0
いやぁ~滅茶苦茶面白かった。今年暫定1位の映画ですな。
韓国映画は南北の話が絡むと、大抵面白い映画になる。それは今現在も平和条約を結んでない休戦状態という現実が、圧倒的なリアリズムを生むからだろう。
1つ驚いたのが、日本で陰謀論的に言われていた話、すなわち日本で与党のスキャンダル等が起きると北朝鮮からミサイルが飛び、結果的に与党のバックアップになるという話が、韓国で行われていた。
これで韓国の与党は盤石になり、その見返りに北朝鮮にはお金が渡る。正直信じられないシーンだが、これが現実の政治というものなのか・・・。
しかしあらためて思想の凄さ、恐ろしさを実感させられた。遠く離れたヨーロッパで生まれたカール・マルクスの思想が、朝鮮民主主義人民共和国を生み、大韓民国と今も争っている。日本も敗戦後ソ連が北海道を占領していたら、日本民主主義人民共和国が北にできただろう。心底ゾッとする。
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