Teijiji

ジョン・コルトレーン チェイシング・トレーンのTeijijiのレビュー・感想・評価

4.3
感動です。
深い感動です。

音楽関係の映画はジャンルを問わず、残さず観たい僕ですが、ジャズは門外漢、
そんな自分でもこの映画に登場するマイルス、コルトレーン、モンク、パーカー、ショーター、今現在のシーンを代表するカマスワシントンなどの音は馴染みだ。
特にコルトレーンが2度目に在籍したマイルスのバンドの時代のアルバムはジャズファン以外にも
好きな人が多い。

その黄金時代を経てなお自分の音を追求し続ける求道者の様な姿勢。

多くのミュージシャンがオーバードースで命を落としていった。
ジミ・ヘンドリックス、ジャニス・ジョプリン、ジム・モリソン、ブライアン・ジョーンズ27クラブの呪いは続く。
この映画では語られなかったけどマイルスもひどいヘロインジャンキーだった。
ドラッグで地獄を見ながら自力で這い出てジャズファンだけでなく、ヘイトアシュベリーにたむろするフラワーチルドレンにまで影響を与え、自分を含めた全ての人の心に届く音楽を探し続けた
稀有な存在。

あまりにも惜しい40歳での死。

この映画が作られてその存在に触れられ、作品として残れた事に感謝です。
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