"緋色の弾丸"を観て、
久々に本作も観たくなり鑑賞。
硬派なサスペンスに
アクション盛り沢山の内容で、
良いコナン映画だと思う。
物語は、公安警察それぞれの立場
を掘り下げていく
サスペンスが展開され、
違法捜査が織り成される事での
弊害的な事件を描いている。
その為、かなり大人向けな内容にも
なっていると感じられた。
コナンと本作のメインキャラである
安室透の立場の違いを描写しつつ、
共に犯人を追及するバディ要素が
繰り広げられる事で、
キャラクターの良さを損なわないように
していると思った。
又、改めて鑑賞していると、
雨の場面や夕暮れの場面等、
絵面が綺麗と思う部分が多いと感じた。
尚、個人的にコナン映画のアクションは
格好良ければ許容してしまうのだが、
終盤にかけてのコナンと安室の
カーアクションは本当に格好良い。
更に言えば、安室が地上に落下する
探査機(隕石)を防ごうとする展開には、
ガン○ムの影がちらついて笑ってしまう。
不満点は、犯人の動機に関してだ。
動機自体は理解できなくないが、
だからといってこんな大規模な復讐劇を
行うかと言われれば、
何とも言えない部分だった。
自分の周囲でも"安室の女"をつくった
本作だが、キャラクターを前面に
出しつつ、人間味あるサスペンスを
描いた良い作品だと思う。
キャラクター映画としての側面が
強まっていくコナン映画だが、
本作のバランスは好きな案配ではあった。