湯

名探偵コナン ゼロの執行人の湯のネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

櫻井脚本の『絶海の探偵』をさらに渋くした、ポリティカルサスペンスだった。ほぼ刑事ドラマ。公安警察が主軸となる話で専門用語も多く、難しいところもあったので、2周目の方がより楽しめるかも。

コナン映画では珍しい、正義と正義の対立という事で、どのキャラも利他主義で行動するがゆえに、起きてしまう摩擦とすれ違いが切ない。

最後のニュースとかも『相棒』で見る後味の苦さ。『終わりの始まり』流れるかと思った。
相変わらず犯罪規模とクライマックスはコナンしてるけど。

トリプルフェイスの安室さん、本作ではほぼ、公安の降谷零として動くのだが、コナンは変わらず『安室さん』と呼ぶからまた若干ややこしいのよね。

本作のコナンと安室の関係性が面白い。敵にも味方にもポジションが変わるのは、また赤井さんとは違った魅力があるね。

福山雅治の『零 -ZERO-』の初っ端からの歌詞がまた堪らない。アンナチュラルの米津玄師級。
湯