交渉人vs交渉人と宣伝されているけど、むしろ盾籠ったサミュエル・L・ジャクソンを強硬に射殺しようとしているのはシカゴ市警で、別地区の交渉人のケヴィン・スペイシーはだんだんと怪しいと気づき始めてサミュエル・L・ジャクソンに味方してゆく流れになっている。
ほとんど隙のないストーリー展開ながら、欠点があるとすればサミュエル・L・ジャクソンのアクの強さに比較してケヴィン・スペイシーは上手いお芝居ながら、あくまで事態を穏便に済ませようとする役柄なのでキャラクターとしてはややインパクトが薄い。
キャラとして美味しいのはデヴィッド・モース演じる隊長で、射殺を強硬に主張しているがそれはあくまで職務に忠実なだけで、ラストでは仲間思いの面を見せる。
こうゆう硬派なサスペンスアクションは大好物なのだが、お正月に観るには渋すぎたかな?(笑)