ワイカ

交渉人のワイカのネタバレレビュー・内容・結末

交渉人(1998年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

濡れ衣を着せられた交渉人という肩書きの警察官が、他の交渉人と協力して警察内部の真犯人を探すお話。タイトルやジャケ写から、2人の名優演じる交渉人同士の息詰まる頭脳戦や心理戦を想像してたのですが、凡庸なサスペンスで肩透かしでした。

90年代のハリウッド作品らしく、ご都合主義や説明不足が多くて?がいっぱい。ケビンさんはなんであそこで撃たないの?とか、なんでサミュエルさんを信じたの?とか。

「みんなあいつ(の話術)に操られる」みたいな台詞もあったけど、そんなことを感じさせる知的な会話は1つもなく、サミュエルさんただ喚いてるだけ。

警察の動きを読むのも、あのくらいなら警察官であれば交渉人でなくてもできる気が。交渉の醍醐味が感じられる場面はほとんどなく、わざわざネゴシエーターをテーマにしなくても良かったんじゃ。

謎解きも中途半端。内部の悪事もなんだかせこくてスケールがちっちゃい。真犯人も途中で読めちゃった。一番怪しそうなヤツが実はいいヤツというのもオヤクソク。音効もいちいち過剰で冷めます。

フィルマの評価が高かったので、上映時に映画館で観て以来20年ぶりに観直してみたけど、印象は当時とあまり変わりませんでした。はっきり言って凡作です。

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