このレビューはネタバレを含みます
鑑賞後にかなりぐったりしてしまう作品。
序盤のホラー要素は、主人公があの家で記憶が刺激されて無意識下で罪悪感を感じている演出なのかと思いましたが普通に怖いです。
誰も救われない悲しいラストは、怒涛の伏線回収からの緩急で不思議と見ているこちらも何かから解放されたような感覚。
遺族のお兄さんが父親と同じような死に方だったのも胸にきます。
最後のシーンは賛否あるみたいですが、あれは三途の川のメタファーなんじゃないかと思いました。
主人公は川(湖?)の向こうの家族のところへ行く前に偶然少年と出会っていますが、少年もまたあの夜に囚われたままだったお兄さんが解放されて家族の元へ…という捉え方もできるのかなと。
とにかく切ない作品でした。