このレビューはネタバレを含みます
"運命を受け入れろ"
1人の少年が人間として、ヒーローとして成長する姿を描いたストーリー。
アニメ映画ということで少し高を括っており、且つ幼稚なテイストになるのではないかと懸念していた。
失礼極まりない話である。
鑑賞前の自分を殴りたい。
現実離れした激しい動きが多く、ポップでコミカルな要素を持つスパイダーマンという作品だからこそアニメとの親和性が高いのだと納得させられた。
人生初の3D-IMAXで鑑賞したが、これまでに体験したことのない映像と音楽の世界を味わうことができ、最高に楽しかった!
本作に出てきたジャンルの音楽には全く詳しくないしあまり親しみもないが、他の方もレビューしていたように作品と非常にマッチしていたし、素直に良いと思えた。
そしてストーリーも最高だった。
各キャラの個性、人間関係、主人公の成長、それら全てが完璧な構成となり我々のボルテージを高め、クライマックスでは自然と涙が零れた(他にもあんなシーンやこんなシーンでも泣いたが…)
ピーターを元の世界に送り返すシーンや"Hey"のシーンでは、色んな人との出会いの中で想いを受け継ぎ成長したんだなと感じ、激アツな展開にシビれた。
ぜひもう一度劇場で観たいと思う。
P.S.
サム・ライミ版スパイダーマンでは"誰でもヒーローになれる"という可能性を、夢を見せてくれた。
一方、本作では"黒人だって女の子だってお腹が出てたって、誰でもヒーローになれるんだ!"といったような、"誰でも"の範囲が広がっていた気がする。
また、強いて言うなら戦闘シーンはもう少しキャラクターごとに特徴があってもよかったような…。