ブラックジョーク満載ながら、最高に笑える逸品。
物語で起こることはハチャメチャだが、ひとつひとつのシーンが無駄なく笑いに繋がっており、極めて丁寧に作られているのがフィリップ・ラショー印。
ラショー、奇跡の様な1本は無いんだけど、安定して85点の高水準を出してくる凄さがある。本作に限らず、フィリップ・ラショー作品は「見て損した」とは思わせないクォリティがあるので、バカバカしいコメディを見て笑いたい人には是非オススメしたい。
ただし、犬・子供・老人あたりを容赦なくブラックジョークのネタにしていくので、『ナイト・ミュージアム』ライクな暖かいな笑いを求めている人は不快になってしまう可能性あり。
『裸の銃(ガン)を持つ男』『ズーランダー』あたりがお好みの方にはうってつけ。