HidekiAndo

サリュート7のHidekiAndoのレビュー・感想・評価

サリュート7(2017年製作の映画)
4.1
"マダガスカル上空では 何を思うの?"
"宇宙から着陸したら どうなるか考えてた
島の人たちは俺が空から舞い降りてくるのを見て
俺を王にするだろう
俺は宇宙や星や銀河系の話を みんなに聞かせてやる"

1985年
ソ連の宇宙ステーション 『サリュート7号』のシステムがダウン。
各国は墜落を危惧するが、ソ連政府はNASA が22日後に打ち上げる『チャレンジャー号』に、宇宙ステーションが奪われるのではと考え、撃ち落とす事を検討。

地上でステーションの指揮を執るバレリーは、チャレンジャー号の打ち上げ前に、ロケットでサリュートに向かい、手動でドッキングし、ステーションを再起動させるため、宇宙飛行士を探し始める。

乗組員として、身重の妻を持つバックアップ・クルーのヴィクトル・アリョーヒンが選ばれるが、手動でドッキング出来る船長がなかなか見つからない。
手動でのステーションとのドッキングの経験者は3人しかおらず、その内の1人 ウラジミール・フョードロフは、医師に飛行を止められていたが、バレリーに求められ、サリュートに向かう事を決心する。

ウラジミールとヴィクトルの2名でソユーズに乗り込み、ステーションへのドッキングを試みる。
二人はミッションを遂行し、無事に地球上に戻れるのか?


なるほどですねーーー!
ロシア映画という事で、先の『アトラクション - 制圧』の惨敗の記憶もあり😂、ちょっと心配してましたが、今作はめちゃ良かったです!!!

まず宇宙空間の映像が素晴らしい。美しいだけ、恐ろしいだけではない、両方の雰囲気がしっかり出ており、シビれました。
宇宙遊泳の映像は緊張感たっぷりで、観ているこちらも息苦しくなります😅。
変なCG 感も無く、ハッとするような美しい映像も多く、良かったです。

1985年の冷戦という状況で翻弄される、地上のバレリーの苦悩もしっかり描かれていますし、そしてウラジミールとヴィクトル、二人の宇宙飛行士の諦めない姿は、本当に感動します。実話をベースにしてるという事で、さらにビックリです。

『独りで帰ったら 自分の子供に どう説明したらいい?』の件にはグッとさせられますし、頼りないヴィクトルの機転の効いたアイディアも良く、『宇宙や飛行士の子供は女の子』の伏線回収もバッチリで、映像だけでなく、『良い台詞』が多い、良い作品でした!

少々音楽はおダサですが😂、それをさっ引いても、これは隠れた名作だと思います!!
個人的には、ゼロ・グラビティより、全然良かったです😁。
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