このレビューはネタバレを含みます
妄想を膨らませてお金についていろいろと考えさせられたが
エンタメ映画としては少々物足りないか。
予告等を見て「億のカネをめぐるハラハラドキドキのエンタメ映画かな」と思ってしまったので、
それが結局「人情噺」だったとなると物足りなく感じてもしょうがないかもしれない。
中盤で「芝浜」が出てきた時点で
「ああ、芝浜をなぞった結末になるのね」
とわかってしまうのももったいない。
「芝浜」以上のひねった展開もプラスされていればと思った。
池田エライザはクライマックスにまた出てくるのではと思ったのに
出てこず残念。
3億円を失ったときの悲壮感が希薄。
親友を信用しているからだろうが作品的には緊迫感が薄くなってしまう。
借金取りの暴力団に捕まると命がないのにせっかくの3億が消えてしまった……というくらいの窮地のほうが感情移入しやすい。
BUMPの主題歌はとてもいい。
俳優陣の癖のある演技もおもしろい。
※2019年の金ローを2021年に視聴。