柊

15時17分、パリ行きの柊のレビュー・感想・評価

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)
3.7
テロ事件の映像で予告編煽っているけど、映画は彼らが決して特別な青年ではなかったという視点を伝えたかったのだと思う。それはそれで良いのだけど、私にはどうしてもアメリカ人はこういった下々の民に至るまで、危機に直面した場合平和の為に行動できる良き世界の隣人であると言うアピールにも感じてしまうのは斜めに見過ぎなのかな?

彼らは本当に勇気ある行動でテロを未然に防ぐ事ができ、フランスの勲章に値する事に何ら疑問は持たないが、彼らがティーンエイジャー時代にシングルマザーの家庭でありながらあれだけのモデルガンを持っている異常さは誰も指摘しないのかな?むしろサバイバルゲームで培った銃の取り扱い方が、テロリストの銃から弾薬を抜く事に役立ったとでも言いたいのかと思ってしまう。
銃規制が進まない訳だよね。日常の中に銃がある事をクリント・イーストウッドは絶対否定しないもの…

それにしても、素人の本人達が達者な俳優みたいに演技して、アクションもこなせるって、そっちの方が驚いた。
柊