流石クリントイーストウッドといった出来映え。
パリで起きた列車内のテロ事件を未遂で処理したアメリカ人の幼なじみ三人組の実話。
実際に映画として見ると、アクションのシーンはそんなに多い訳じゃない。
まぁ、そりゃそうだ。現実は007みたいな超人アクションテンコ盛りじゃないもんな。
銃を持ってる相手に一斉に詰め寄り3人でフン縛って終わり。映画としてはコレだけの事なんだけど、現実ではこれが如何に勇気ある行動かを再確認出来る。
アクション映画の様な危機一発の繰り返しじゃない、映画映えしない内容を良くココまでのめり込めるように作ったと感心する。
幼なじみ3人組は小学生時代から割と落ちこぼれ組。クリスチャン系学校でいつも怒られてばかり。片親であることで母親も理不尽な思いを受ける。
サバゲー好きなメンバーで、大人になって2人は軍隊入り。ここでも決してエリートコースではない。
そんなズッコケ3人組でヨーロッパ旅行に行く。仲良しグループが旅先で浮かれ気味。
そんな中、たまたま乗った列車での無差別発砲。
まぁ片や、落ちこぼれとは言えアメリカ陸軍のゴリマッチョだもの。肉弾戦じゃ圧勝ですわ。それでもナイフで腕を斬られたりもするが。
だが、それまでの人間ドラマが染みるだけに、何気ない日常の均衡が崩れる怖さと、それに対抗する勇気がこれでもかと味わえる。
昨今のアクション映画のインフレっぷりに辟易している人には是非オススメしたい、地に足のついた1本。
