たつなみ

ドラゴンボール超 ブロリーのたつなみのレビュー・感想・評価

2.5
『ブロリー』というのはどうやら映画オリジナルのキャラらしいから、知ってる人からすると悟空やベジータを上回る強さっていうのは納得なんだろうな。

でもジャンプ連載時からの原理主義者の私からすると『?』の連続だった。
一応『神と神』とか『復活のF』は観てるからついていけたけど、何で?なにこの強さのインフレ。
悟空やベジータが赤くなったり青くなったりしてんのに全然ブロリーに歯が立たないじゃん。
今までの苦労を余裕で超える強さってひどくない?

…というのが真っ先に出た私の感想。
ただ、冒頭の惑星ベジータのくだりはなかなか面白い。
ドラゴンボールの中でも一二を争うガジェットであるスカウターの前身が『スカウトスコープ』っていうモノだったり、子供の頃のベジータとラディッツ、髪の毛のあるナッパ(あともう1人ザコがいたけど誰?)が出てきたりと、こういうディテールへのこだわりは結構良かった。
ドラゴンボールの願い事にまつわるサムいギャグもまぁ許せる範囲。
何だかんだ言って戦闘シーンは迫力あるし。

でもベジータ好きの私としてはベジータ王子の活躍が殆どないとこは大いに不満だ。
大体ブロリーはその才能をベジータ王に妬まれて辺境の星に飛ばされた訳でしょ。
ならこの戦いはベジータが決着を着けるべきだ。
(最初はそんなテンションで始まってた訳だし)
この扱いだと完全に悟空のフュージョン要員じゃん。
今回ばかりはベジータを差し置いて真っ先に戦いたがる悟空が鬱陶しく感じた。
たまにはベジータの物語があってもいいじゃないか!
あとフュージョン何回も練習する所ってゴテンクスのときにもうやってるだろ!全く同じってどういうこと?尺を稼いでるのか?

まぁこういった意見が飛び交うのも人気漫画の宿命である。
多分また新作映画を作るんだろうが、その時はまた観ている気がする。