ニャンおっ太

1987、ある闘いの真実のニャンおっ太のレビュー・感想・評価

1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)
4.0
1976年の朴正煕大統領暗殺事件の映画「KCIA 南山の部長たち」、1980年の市民による軍事政権に対する民主化要求デモの光州事件の映画「タクシー運転手 約束は海を越えて」から続く7年後の6月民主抗争の史実を描いた実話映画化。多少なりとも歴史的背景を学んでいた方が理解し易いかも。歪んだ秩序を遵守する治安警察の正義、違法を看過出来ない公安の正義、真実を暴く新聞記者の正義、未来を手にする為に蜂起した学生たちの正義がぶつかり合うディストピアの暴力の嵐の中での、ペアで揃えたスニーカーブルースなボーイ・ミーツ・ガールの哀しい結末に哭泣。列挙しませんが端役も含めて顔知ってる俳優オンパレードで韓国映画ファンには堪らないだろう作品です。ちなみに監督はアリ・アスターのプロデュースで、あの頭オカ狂気SF映画「地球を守れ!」のハリウッドセルフリメイクを製作中です。