オザキ

1987、ある闘いの真実のオザキのレビュー・感想・評価

1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)
4.3
凄みがあり過ぎる

<あらすじを一言で>
ソウル大学の学生が警察からの拷問によって死亡。その真実を巡って事態は民主化闘争へと発展していく。

演技が全員素晴らしいのと、撮影にこもった熱量がえげつない。ナレーションがなくても、人々の表情や映し方によって色んな情報が伝わってくる。全シーンにピリついた緊迫感がある一方で、感情的なシーンはそれはそれで素晴らしく色々と内容の詰まった映画でした。満腹😋

ソン・ガンホ主演の『タクシー運転手』とよく比較されますが、その理由も分かります。いずれも軍事政権下で起きた人々の闘争の歴史がテーマです。正直甲乙つけがたい名作2本ですが、個人的には『タクシー運転手』の方がやや好みでした。焦点を当てるキャラクターが絞られていたことと、感情を揺さぶられるシーンがより多かったことが理由です。どちらも強烈にオススメ。
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