「Locks」

ライアン・クーグラーが映画学校に在学中に制作した作品。
オークランドの街を歩くドレッドヘアの少年。アフリカ系アメリカ人が抱える偏見や苦悩を静かな音楽で表現する一方で、家族愛について描いた作品でもある。6分間台詞無しなので、字幕がなくても中身を理解することは可能だが、彼らが置かれている状況の深部までを理解できないのが残念だし悔しい。
クーグラーの代表作「フルートベール駅で」は、この作品があったからクーグラーがメガホンを取ったと言っても過言ではないかもしれない。
新作の評判がすこぶるいいので、早く日本公開決まって欲しい。

• #りょうすけ2025

ドレッドヘアを切り落とす黒人青年の優しさが切なく沁みる、ライアン・クーグラー監督の短編。音楽はルドヴィグ・ゴランソンが手がけており、この時からすでにクーグラー×ゴランソンのタッグは出来上がっていたことがわかる。その音楽は深く耳に沁み、セリフがなくても心を動かす。

髪、特にドレッドヘアを切るということは、コミュニティとの一定の隔絶を覚えることであることがある程度感じさせられるが、それを無言で淡々と行い、ラストシーンに向かうところに愛と決意を感じる。

vimeoで視聴可能。
https://vimeo.com/129609342

---
観た回数:1回

• #つくね用:2008年製作
• #つくね用:短編
• #つくね用:ライアンクーグラー
• #つくね用:ルドヴィグゴランソン

マーベル映画や、ロッキーの後続シリーズなど、幅広い題材でブラックカルチャー映画の最前線を行くライアン･クーグラー監督の初期短編。

ある場所へ向かう男のロードムービー。
そこには意外なラストが待ち受ける。

｢Locks｣とは巻き毛や髪の先端という意味。
本作ではその部分が作品の核となっている。

もちろん、主役はアフリカ系。
白人に制圧される黒人の女性二人や、
彼らの目を気にする主人公といった場面が登場し、この時点から監督の｢人種問題｣への確かなまなざしが垣間見られる。

わずか6分という短さでありながらも、彼のフィルモグラフィを語る上で外せない一作。
台詞も特にない作品なので、監督作品を1度でも観たことのある方は是非。

Ryan Coogler『Locks』
https://vimeo.com/19513968 
(監督の公式vimeoにて無料配信されてます。)

• #locks
• #シリーズ:短編(洋画)
• #シリーズ:初期短編