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赤い天使のditaのレビュー・感想・評価

赤い天使(1966年製作の映画)
3.5
ひとり若尾文子映画祭3本目

増村が大映ドラマの脚本を書いていたと知った時は「へー意外やな」だったけど、今作を観て納得。原作あり・脚本は別の人だとはいえ、「西は勝ちました!」は脳内で堀ちえみに変換された(ちなみにあややの顔は横山めぐみに見える時がある)。

さておき。

綺麗なのはあややの顔だけでじゅうぶんだ、戦時下における綺麗ごとなど一切ないと言わんばかりの肉と欲、血と死。満たされた欲と絶望はいつも隣り合わせだ。「お国のために」と自分をごまかせばごまかすほど心は失われ、ただただ目の前の生と性にしがみつく。貫いた愛を容赦なく貫く銃弾、あなたの認識票はわたしだけが知っている。
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