門倉カド

ボーダーライン:ソルジャーズ・デイの門倉カドのレビュー・感想・評価

3.5
壮絶すぎるサバイバル。過酷な世界での凄惨な戦い。

【賛否両論チェック】
賛:メキシコに潜入した主人公達が陥る危機と、その状況下でのサバイバルを、圧巻のアクションで描いていく様に、観ていてハラハラさせられる。
否:今回は麻薬戦争の現実というよりは、アレハンドロ達が任務中に巻き込まれる絶望的な状況を、いかにして乗り越えていくかがメインでもあるので、社会派の要素はそれほどない。グロシーンも結構あり。

 前作の知識は、最悪無くても大丈夫そうです。
 麻薬戦争が下火になった代わりに、不法入国移民が重要な収入源と化したカルテル。そんなメキシコに火種をもたらすべく潜入したマットやアレハンドロ達が、奇襲や上層部の理不尽から陥ってしまう困難な状況下で、生き延びるために戦い続けていく姿が、壮絶に描かれていきます。特にラストは、ただただ圧倒されます。
 ただ今回は、どちらかというと作戦を仕掛けに出た主人公達が遭遇する、過酷な事態での戦いやサバイバルがメインなので、麻薬戦争を描いた社会派の感はあまりありません。その辺りは、好みが分かれそうなところです。
 グロシーンも結構ありますが、銃撃戦を主とする圧巻のアクションは今回も健在ですので、苦手でなければ是非。
門倉カド

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