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ボーダーライン:ソルジャーズ・デイのkochabのレビュー・感想・評価

3.5
今回も邦題ながら「ボーダーライン」と言う名前は確かにいいところを付いた題名をつけたものだな~、と思いました。

まず冒頭でもテロ組織は国境をいくつも超えてアメリカに入ってくる、ボーダーレスであるけれど、アメリカには国家としてのボーダーラインがあり、(基本)それを踏まえた以上のところには活動ができない、制限がかかっている。
しかし、犯罪を抑止する、という「名目」を使って介入する。しかも本作ではその根拠となるところすら崩れてしまい、その介入すらこれが「善悪」のボーダーラインにあるわけで。そして仲間を守るのか、見捨てるのかのボーダーラインも...。いくつもの葛藤をを超えた話が脈々と続く辺り、この作品の脚本家は上手に作ったな~、と思います。

俳優陣ではやはり、というかジョシュ・ブローリンの力強い、そして時に悪だと分かっていながらもそれを行う、ある意味「アメリカの正義」を体現しているようなリーダーに合ってるな~、と思います。

しかし前作よりも数年で話を現代風にマッチさせる辺り、いやいやお見事なシナリオでした、とついつい感服しながら映画を観ていました。
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