mrかっちゃん

ボーダーライン:ソルジャーズ・デイのmrかっちゃんのレビュー・感想・評価

4.3
僕の大好きな映画館で今年初の映画館鑑賞作品としてはかなりヘビー級の映画を見てきた。
ドゥニ監督作品の原題「SICARIO」
邦題「ボーダーライン」の続編。

脚本家、キャストは続投ですが、監督やスタッフは新しい方に変わってます。

前作は麻薬戦争の終わりなき地獄のような闇の中に引きずり込まれる女性捜査官エミリーブラントが観客側の目線に立ち、
ジョシュ・ブローリンとベニチオデルトロの暴走する正義や非合法な作戦にただ振り回されながら善悪の境目すら危うくなる
サスペンスかつ重厚な骨太なクライムサスペンスでした。
そして、今作はサスペンス要素は前作より鳴りを潜めていますが、キャラクターの深い人間描写やソリッドに削ぎ落とされた
スピーディかつ激しいアクション。
ベニチオデルトロ演じるアレハンドロが主役に立ち彼の過去に迫るストーリーになっていた。

前作は地獄のようなリアルを見せつける映画でしたが、今作は作風も新しくなってこのシリーズだけの強みと新鮮さをより増した続編としては申し分ない作品だったと思う。

麻薬を題材にした作品は色々ありますが、
メキシコには死んでも行きたくありません。