映画観るマシーン

ボーダーライン:ソルジャーズ・デイの映画観るマシーンのレビュー・感想・評価

4.2
前作に引き続き国境地帯の闇を抉るクライムサスペンス。本作は密入国ビジネスの闇。
前作の原題が"Sicario"(殺し屋)で本作もそれを継いでるから、殺し屋のアレハンドロを主役に据えた本作こそ本筋というかメインに思える。まあ前作は原題"Sicario"ながら明らかにFBIのケイト捜査官が主役だったからそんなに深い意味は無いんだな多分。
アレハンドロはもともと血に飢えて殺し屋になったんでもなく家族の復讐に燃えて殺し屋になったから、麻薬戦争という言わば大人の事情に振り回された挙句に命を狙われるイザベラを助けてしまう。そんな殺し屋の中に残る温かさも見られて良い。地獄に咲く一輪の救いの花だ。
またアレハンドロとCIAのマットが対極にいながらもお互いを理解し合っているところもポイント高い。立場は違えど動機は違えど、目指すべき実現すべきゴールは一緒だから。

今年5月のインタビュー記事でジョシュ・ブローリンが「3作目の脚本の開発が進んでる」って言ってたから期待している。

最後にひとつ言わせてくれ
ベニチオ・デル・トロかっこよすぎるわ