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マルクス・エンゲルスのTOTのレビュー・感想・評価

マルクス・エンゲルス(2017年製作の映画)
3.8
マルクスとエンゲルスが出会い、共著「共産党宣言」を書き上げるまでの激しい青春の日々。
周辺人物と歴史を総ざらえて尚バディものとしても面白い。
エンドロールはやや唐突に感じるけど、同じラウル・ペック監督の『私はあなたのニグロではない』を先に観てたので合点がいった。
エンゲルス役のシュテファン・コナルスケが正義感溢れる青々しさがとても良かったし、マルクスとエンゲルスと共に生きる女性陣役ヴィッキー・クリープスとハンナ・スティールの描出も素敵。
ヴィッキーは『ファントム・スレッド』とはまた違う魅力!役者!
ブルジョワとプレタリアートの対立、階級闘争の形は変われど継続して批判し続けること、思想と哲学の実践に今日に繋がる視点があり、青春伝記映画の枠に留まらない。
途中で飽きるかと思ったけど飽きなかった。
月曜の岩波にしてはお客様も多めだった。
ペック監督これからも追うわ!
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