叡福寺清子

映画HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズの叡福寺清子のネタバレレビュー・内容・結末

4.7

このレビューはネタバレを含みます

プリキュアは放送開始から今年で15周年である.白黒放送開始時に生まれたお子は今年高校受験でうんうん唸るくらいに成長するほど長い期間であるからして,当然ながらプリキュアが積み重ねた歴史もそうとうに大したものなのである.その歴史に対してのハリー(今回は人間体なかったな)の啖呵は素晴らすぎて落涙した.プリキュアに触れた事のある全ての人に捧げる素晴らしい言葉であり,本作を象徴する言葉でもあった.
そして宮野無双.宮野の変態的名演技がなければ本作の魅力は半減したかもしれない.55人のプリキュアの濃い面々をミデン一人で受けて立つんだから,それに負けない圧は必要なわけで,それを宮野氏は体現してはった.宮野はただの変態じゃなかったんだ!!
そのミデンの空虚な心が記憶を欲し,野乃はなにとっては半年間の大切な記憶,視聴者にとってはプリキュアと接してきただけの時間に培われた記憶,そしてプリキュア15年の記憶・・・なんとも恐ろしい映画が登場したもんである.
来年には16年目を迎えるプリキュアであるが,まだまだ我々の感動と諭吉を盗み取ってもらいたいものである.