あるバナナ

万引き家族のあるバナナのレビュー・感想・評価

万引き家族(2018年製作の映画)
3.4
・「はー!俺まともな生まれでよかったー!!」って正直思った。
登場人物みんな、身近な人間関係っていうミクロ面でも社会からみた個としての扱いっていうマクロ面でも疎外されながら生きてて切なすぎる。

・これまで、結婚って何のために必要なことなのかずっと疑問に思ってた。愛する女性を法的に守るため?男気みせるため?子供を生む許可を社会的に貰うため?
一体、結婚したら何を得られるのだろうか。
この映画をみて、友人関係や彼女との交際では満たされることのない、心の根本にある寂しさを埋めるために結婚は必要なのかなって気がしてきてる。
子どもは家族でも配偶者は他人って考えもあるけど、結婚って法的には唯一の他人と家族になる方法なはず。
他人が寄り添って住んでただけの登場人物たちの姿を通して、本来の家族に必要なものが見えた気がする。子どもを生んだら母親になれるの?ってセリフもあったしね。

・あと安藤サクラの肌の湿ったエロさが印象的でだった。
それと、「ワークシェア?みんなで少しずつ貧乏になれってことか」ってセリフがアイロニカルで好き。
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