あるバナナ

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンのあるバナナのレビュー・感想・評価

3.4
Merry Christmas!!のシーンと、妹と話すシーンが最高。
カールが印刷所へ来たときのフランクの嬉しそうな顔と多弁さよ。

家族の物語だった。
フランクは終始、お金が欲しかったんじゃなくて、家族を繋ぎ止めるためにお金が必要だっただけ。
彼はたくさんの人を騙したけど、人を罠にはめてザマー見ろって思ってるみたいな描かれ方はしていなかった。
そういうスピルバーグの演出と、端々から感じられるフランクの孤独感が、作品から嫌みさを消している。

「フランクはただの子供だから」って言って、彼に手をさしのべ続けるカールの存在も素敵だったなあ。
あるバナナ

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