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万引き家族のtanztodのネタバレレビュー・内容・結末

万引き家族(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

子を持つ親として倫理的に褒められた内容では無いが、当然それだけで終わる作品なわけがない。
児童虐待、教育、雇用問題、またそれらの法の矛盾等様々な社会問題を孕んでいて、学校の授業で上映討論をするに値する作品だと信じている。

全体的に説明不足の感もあるが、アドリブの入り混じった俳優たちの演技が皆素晴らしく、特に安藤サクラは全編神がかってる。
拘置所のシーンもいいが、ゆりちゃんを後ろから抱き寄せるシーンが感動的。松岡茉優のも良かったな^^
いつかくるであろう終わりの日を忘れるかのような刹那的な濡れ場、湿気がエロく、生々しい。

ラスト近くの面会、テストで好成績をとったのを聞いた安藤サクラの表情、その後の『うちらじゃ駄目なんだよ』。
子供との別れを予言する長い沈黙。女は腹が据わっている。男はただ待つことしかできない^^;

樹木希林の食べ方も素晴らしい。育ちの悪さを食べ方だけで表現している。
  
問題のラスト、あそこで切るのがカンヌ流。まあ男の子との繰り返しになるから言わぬが花やし、根本的な解決にはならないからね。
じゅりちゃん、幸せになってほしいね。
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