高瀬とうや

ヒッチハイク・キラーの高瀬とうやのネタバレレビュー・内容・結末

ヒッチハイク・キラー(2015年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

「面白いか、面白くないか?」と言われたら面白くないんだけど、大どんでん返し加算。
あとおっぱい加算。
割とハラハラした(肉捌きおじさんがジャックの足の指を切断しようとしたところとか)んだけど、明らかに視聴者を騙そうという魂胆丸見えであまり「ああ!!あの伏線がこうだったのか!」と思えるほどではない。
そもそも夫婦が子供の有無を聞かれた時に「子供?居らんわ」というのもズルイ。
ってか、アルバムとかパスポート見せるとかしてジャックを懐柔しろや。
もしかすると夕食で「ここ最近、殺人者が出んねんで」ってのが「察しろ!!!」という思いだったのかもしれんけどわかりにくいわ!!

館が全面的に気持ち悪かったのはベロニクの趣味なんだろうか?

それなりにフランス語が理解できていた主人公が、終盤一切わからない無能になってたり、肉捌きおじさんの怪しさ(ベロニクが殺害した死体の隠ぺいを行っていたと思われる)とか、おっさんらも「こいつわしの娘やで」と言えばいいのに風呂場にまで入ってくる怪しさを醸し出したりと全員正座させて文句言ってやりたい、日本語で。
伏線としてはベロニクが「弟が無残な死に方を遂げた。子供の頃にそれを見た。それが原因で母になじられた」と、彼女が死に関与した(もしくはその死体を見てシリアルキラーになった)ということと、母親が精神的に追い詰められているというのはあったのかもしれないけど、あまりに雑。
ってか、親が嫌な割に親父が通る道でヒッチハイク繰り返すとかなんなんだろうか。
そして、冒頭に出てきたベロニクをレイプしようとした運転手は難を逃れてラッキーだったね、としか。

車で追われた時に「ああ!!撃てよ!!!」とイライラが達したころにベロニクがなんのためらいもなく撃とうとしたのは笑ったw

【あらすじ】
荷物を盗まれた英国人旅行者のジャックは「ヒッチハイカーを装う連続殺人者が居る」と噂の道をそうとは知らずにひたすらヒッチハイクしようとしていたが、誰も止まってくれない。
そんな折、女性ヒッチハイカーが車中で乱暴されそうになっていたのを助ける。
フランス人のベロニクは両親が死に、何の縛りも無くなったとフランスを出てどこか遠くへ行こうとヒッチハイクしていた。
あくる日、とある中年男性のグリザードが二人を車に乗せてくれてあまつさえ泊めてくれると申し出る。
だが、ベロニクは難色を示す。
グリザードの妻のメアリーはジャックたちを迎い入れるが、一同は夕食の場で雰囲気が悪くなってしまう。
メアリーは「鍵をかけろ」とジャックに忠告したり、深夜に謎の車が止まったりと不穏な様相を呈する。
ベロニクと性交渉をしたジャックは、翌朝一人で目が覚めグリザードに「お前を港まで送るのは辞めた。あの女は一人で出ていった。お前も出て行ってくれ」と冷たく言い放つ。
信じられないジャックだったが、あてもなくふらふらと道を歩いていたら首に注射を打たれ気を失ってしまう。
目が覚めると拘束され、ベジタリアンなのに「肉入り」のスープを飲まされ、写真を撮られるジャック。
だが、男の言葉からグリザードの仲間であると見抜き、男の隙をつき逃げ出しグリザードの家へと戻る。
そこで拘束されていたベロニクを発見し、逃げ出すが、それを察知したグリザード夫婦に車で追われる。
とある小屋へと逃げ込むが、そこにグリザードの仲間と思しき男が現れベロニクと押し問答になり、事故で男は死んでしまう。
ジャックが気絶している間に、グリザードたちが追いつくがベロニクを「娘」と呼ぶ。
シリアルキラーの娘・ベロニクの為に死体を隠蔽し続けた夫婦はそれでも娘を愛し手元に置いていたかったのだ。
フランス語での会話がまるで分らないジャックはそんな事情を知らずに、グリザードたちを気絶させ、車を奪い二人は逃げ出す。
「ようやく自由になれた」と満足なベロニクだったが、足元にあるナイフを見て不敵な笑みを浮かべるのだった。
娘に逃げられたメアリーは目が覚めた後、悲痛な叫び声をあげる。
高瀬とうや

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