予告編の突き抜けすぎた立ち振る舞いの浜辺美波さんを見て
「あっ!これは浜辺さんの黒歴史に違いない。カルトになる!」と野次馬のような感覚で観た。
結果、凄かった、良かった。
「フォールアウト」で要求してないのに過剰なアクションを繰り出して映画全体を底上げするトム・クルーズさんに近いものを感じた。
少女漫画の実写化といようよりカートゥーンの実写化。
終始、変な顔とへんな動きと変な声だす浜辺美波さんはホントに体一つで体現して、金のかかるトム・クルーズさんのアクションに匹敵する驚愕を最低限のコスパで実現させる。
真の意味での演者として感動すらおぼえる。
表向きは竹内 涼真さんの一挙一動を堪能する映画で見事にそれに応えている。計算の好きなクールな人物が計算外の事態に熱くなる役もはまってたような。
ストーリーも一歩間違えればJKもののAVみたいになりうる安い話を、人を好きになるその先を描いてさわやかに落としている。
けど、トータルよくあるラブコメやん。
で終わらせないのが浜辺美波さんの存在である。
この世の人とは思えない、ある意味基地外の範疇にも踏み込むぐらいの浜辺美波さんの動きと顔面は、やらされている感とか頑張ってます感が全くなく、そのような人物にしか見えない。
監督の手腕もあるのだろうが、女優さんのコメディ芝居って大抵は大袈裟にしてりゃ形はつく。そんなところ軽く飛び越してアッパーなまま維持されているのは「なんかすごいもの」を観た感を満足させる。
過剰であり続ける顔芸が「フォールアウト」と同じで、下品でなく映画全体を底上げしている。
そのまま押し通してもいいのだが、ラブコメの定番前髪切ったら…眼鏡外したら…美少女だったのお王道のキメ技もある。
その時の表情がドキっとする。
この振り幅の広さと表情の引き出しの多さ。
浜辺美波さんすげぇーなぁとなる。
浜辺美波さんちっこいのに偉大すぎます。
浜辺美波さんこうゆう映画で威力発揮するのがかっこええです。
