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劇場版 幼女戦記のTAKEZOHのレビュー・感想・評価

劇場版 幼女戦記(2019年製作の映画)
4.5
平和を望む幼女と復讐を誓う少女の運命に介入する神演出!?
至難の戦場、僅かな報酬(ブラック企業)剣林弾雨の暗い日々(不景気)を生きる兵士(サラリーマン)諸君におくる推薦作品!!
タイトルを見たとき、健気な幼女が過酷な戦場を生き抜く話と思っていたがその幼女ターニャ·デグレチャフは“幼女の皮をかぶった化け物”と呼ばれていて、実は現代に生きていた合理主義者のサラリーマンが転生した姿で、その転生した世界は魔法が存在する20世紀の欧州に似た世界大戦前の“帝国”と呼ばれている国の軍人として生きることになる……
信仰心のないターニャをこの世界状況に放り込んだ張本人というのが70億の人間を管理する神と称する“存在X”であり、会社の命令でリストラをしていたターニャとはお互い同族嫌悪のようにみえる。
そして前世の歴史を知るターニャはこの人類史における世界大戦の顛末を知っているというある意味“神の視点”をもっているのだが、作品一貫として描かれる戦争における“合理性と感情”それぞれの思惑が交錯し、「どうしてこうなった??」と嘆き翻弄される姿に、アニメ作品とはいえ戦争を美化しない徹底したビジネスマンからみる戦争映画として見応えがあった!!!
特に音響監督岩浪美和自ら監修した立川シネマシティの極上爆音上映はおすすめ♪
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