TAKEZOH

バッド・ジーニアス 危険な天才たちのTAKEZOHのレビュー・感想・評価

3.5
才能の有効活用か?、無駄遣いか?
天才的な起業家、天才的な小悪魔、天才的なバカによる“世界”との戦い!?
学力が今後の人生を決める受験という、
大人のつくったルールへの反逆、既存の社会のシステムに挑む若者たち……とも見えるが、痛快な展開なのに痛々しくて快くない!!
貧富の格差のある現実の中、学力こそ将来を決めると教育された学生たちが、ふとしたきっかけでカンニングという不正行為を使い、学力という才能をお金に換えて運用しているその姿は若き起業家のようであり、皮肉にも勉強をしているより生き生きとしている。
最初は身近な“ホーム”での成功が拡大、助長していき、やがて“アウェー”で徐々に追いつめられていくのだが、その“アウェー”の大人の様はターミネーター的な恐怖すら感じる!!!
努力は報われるべきではあるが、同時に行った報いも必ず返ってくる……
彼ら彼女らの不幸は、彼ら彼女らを活かしてくれる大人の不在と、大人への不信ではないだろうか?
そんなことを思わせるアメリカンニューシネマ的青春映画だった♪
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